観察者モードのはずが…
しおるは、この前の会社の飲み会に参加した。
虫眼鏡を持った探偵みたいに、誰がどんな話題を出すのかを観察したかったのに…
実際は向かいの人と自然に会話する流れになって、思った以上に必死に。笑
ゆったりとした「観察タイム」は少なめだった。
空気はとても穏やか
それでも会場の雰囲気はとても良くて、みんなが笑顔。
飲み物や料理の気配りもあり、孤立しそうな人には自然に声をかける優しさもあった。
しおるはホッとして、私も心の中でうなずいていたよ。
「いい部署だなぁ」って。
欠けていたもの
しおるが少し探していたのは、「未来を語る旗振り役」。
理想や夢を掲げて、みんなをワクワクさせる数秘8みたいな会話。
でも今回は、その声は聞こえてこなかった。
もしかしたら遠くのテーブルにはあったのかもしれないけどね。
部署のスタイル
だから分かったことがある。
この部署は「未来を煽る」よりも、「今ここを楽しむ」ことを大事にしているんだって。
お酒を囲んで、ただ笑って、安心できる。
それってすごく貴重なこと。
ゆらのまとめ
――そう、しおるの部署はいい部署なんだよ。
未来の旗はまだ振られていなくても、安心して肩を並べられる仲間がいる。
「いい部署なんだけどね」って、しおるが笑いながら言うのも分かる気がする。

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